詳細情報
- 腐女子化する世界―東池袋のオタク女子たち (中公新書ラクレ)
- 発売日: 2006年10月日
- 中央公論新社
- 杉浦 由美子
- Amazon 価格: ¥756 (税込)



カスタマーレビュー
- 表面的な分析
- 「腐女子」現象の考察が、あまりにも表面的である。「腐女子」現象の学問的な分析としては、社会学者の手になる男らしさという病?―ポップ・カルチャーの新・男性学、とりわけ第2章「ヤオイ女性と百合男性がであうときー親密性は変容するか」を読まれることをおすすめしたい。
- ただ面白いから、が動機なのでは?
- 最初手にとったときはどんなもんかな、と思ったのですが、読み進めていくと結構面白かったです。
前半の腐女子の生態についても、「なるほど」と思わず頷いてしまうところが多々ありましたし、現実世界の『結婚・恋愛』と腐女子的遊びは別腹、というのにもとても納得。
実際、本書に書かれているような三十代腐女子たちは、彼氏もいるし、結婚もしていて子供もいる、という人も少なくなく、日曜日は旦那さんに子供を見てもらって、自分は腐女子仲間と一緒に即売会へ……なんていうのがもう普通の光景なので、思わず笑ってしまうほどに「なるほど」な感じでした。
ただ、「越えられない格差」とか「少子化」と腐女子はあまり関係がないかも。
「好きだからそれをやっている」というだけで、社会的な何かに左右されて腐女子というものの裾野が広がった、とか、そういう考察は実際の現実に生きている腐女子の心理とはだいぶ乖離があるというか……。
本書に書かれている『別腹』や『現実の男性に幻想は持っていない』、『自分は介在しない』という論調と同じく、格差や少子化は、「ただ好きなことをやっている」だけの腐女子の存在とは無関係なんじゃないかな? というのか正直な感想です。
でも、インターネットの普及で、同好の士とコミュニケートすることが増えた、そのおかげで、元々コミュニケーション能力の高い女性(腐女子)同士のつながりが広く深くなった。それにより、一昔前の腐女子コミュニティとは随分と形成のされ方が違ってきて、以前よりずっと大きくなり、その結果、腐女子の存在が他の人たちの目に触れる機会もちょっとばかり増えてきた……ということについては、確かにその通りだなと思いました。
- 腐女子ってそんな生易しいモンじゃない
- 調査を行っただけで腐女子を判断するのはどうかと思う。匿名性がある調査でも基本的に自分が腐っている事を隠したがる人は多いし、正直では無い答えをする事も確実にある。データがまず少ない。
それと、腐女子に関して甘く見過ぎているのでは、という。10代前半の腐女子だって無茶苦茶多いんですよ、と平成生まれが口にします。既婚者も滅茶苦茶多いんですよ、と口にします。
自分より格下の人間が居るんだという事に安心したいなら読めばいいと思う。実際のところ、腐女子は気高いけど。無機物と百合萌え舐めんな。
- タイトルに偽りあり。
- タイトルに興味を持って読んだが、中身はピントのずれたジェンダー論、格差論。壁投げ本で、読むだけ時間の無駄です。
前半は腐女子について書いてあるが、それも的外れな内容が多い。こんなの読んで信用しないように。
- 30代の腐女子にスポットライト
- オタクや腐女子の世界を知らなかったため、
彼女らが読んでいる本や池袋の様子など新鮮な驚きがありました。
美男同士の挿絵を見て「こんなものに萌えるのか」と。
また腐女子はオシャレをして会社に行く普通のOLであったりもするんですね。
見た目で分かりやすいオタクとは異なるようです。
ただ本書は極めて限定された腐女子のみを対象としているように思えます。
筆者に近い世代の30代OLが中心となっていますが、
実際には10代、20代の方が人数も多く活発ではないでしょうか。
本書の後半では、変貌する社会と腐女子の心理が描かれています。
目に見える格差が彼女らの前に立ちはだかる中、
腐女子の世界に逃避していると分析されています。
完全にピンとはこないものの、一つの見方として興味深く読めました。